ダー イリ ニェット

Posted at 03/02/02 Comment(0)»

朝起きて、トルコ語のFM局にチューニングを合わせる。
晴れてラジオが聞ける環境も整ったことだし、ビシケクにはトルコ系の大学が放送してる「Manas FM」もあることだし、といっちょ景気づけにトルコ・ポップスでも聞いてやるかーと思ったわけである。
ところが「Manas FM」のつもりで聞いていたのは、どういうわけかトルコ発「Super FM」の早朝番組だった。途中に入る時報もキルギス時間より3時間遅いトルコ時間を告げている。選曲もDJも“よりトルコ”っぽい。
よくわかんないけどラッキー!
しかしそんなトルコ情緒もつかの間の出来事。「Super FM」は午前中だけの特別枠だったらしく、そのあとはキルギス語やロシア語の混じるローカルな「Almaz FM」に代わった。
ふ~ん。ビシケクのトルコ語FM局てひとつだけじゃなかったんだ。それだけトルコ人人口多いってことなのかしらん。

さて、今日のキルギスはというと、憲法改正の是非とアカエフ現大統領が2005年末までの任期を全うすべきかどうかを問う国民投票(リファレンダム)の日。
おそらく、去年あたりから動きが活発になっている反対勢力を牽制しておきたい、ということなんだろうけれど。

「キルギスの未来のためにみんな投票に行きましょう!」とさかんに広報されてきたこのリファレンダム、要するに「ダー」(=「Yes」)に投票しろてな雰囲気アリアリだったことも否めず、国営TVのニュースには「○○組合や△△団体からもリファレンダム支持を表明するメッセージが届いています!」なんてチープな脚色まで盛り込まれたりする始末。
こゆことぜんぜん平気でやっちゃうんだからも~ぅ。わかりやすすぎて失笑。
いや、「憲法改正の是非を問う」というのは正しくない。じつはそこが今回のリファレンダムの気になるところだ。
つまり、肝心の新憲法の内容はもうすでにきっちり決められてあって、それを承認しますかしませんか、ということなのだ。まずは改正することの是非を国民に問うて、それから内容についてあぁでもないこぅでもないと議論して新憲法をつくっていきましょう、という話ではないところが、まぁムチャといえばムチャ。
第一、改正案のココはいいけどアソコはだめ、と考えるひとだっているはずだと思うんだけれど、そんなツッコミ入れる余地なし。オール・オア・ナッスィング。
それに、そもそも今の憲法のどこがどう改正されるのか、そのメリットは何なのか、あるいはデメリットは、といったことがわからなければ本当の意味で「ダー」だの「ニェット」だの言えるはずもないのだけれど、そのへんのところ、ちゃんとみんなが判断できるように行き届いた説明がなされているかどうかなんてのもかなりアヤシイ。係のひとたちが一軒一軒家を回ってる“らしい”とのウワサも聞いたけれど、少なくともウチにはそんなひとたち来なかった。

この日に先立って、官庁関係にお勤めの知人たちは「リファレンダムに行かなくちゃ」と言っていた。
その「行かなくちゃ」は「賛成票入れなくちゃ」を意味しているよぅな気もした。
「あなたは行かないの?」
て、行きまへんがな!ワタシらキルギス国民じゃありませんもん。
たとえキルギス国民だったとしても行かんだろうな~などとは思いつつ。

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