くるあーん おくいぶず

Posted at 03/02/08 Comment(0)»

先々週だったか、ジカのお母さんが亡くなった。
お葬式はすでに故郷のナルンで済まされていたけれど、今日はジカのきょうだい一同がビシケクにいるそれぞれの友人知人などを招待して「くるあーん」をするということで、わたしたちも呼ばれて行った。
「くるあーん」とは本来はイスラムの聖典「コーラン(クルアーン)」のことなのだけれど、この場合は「死者のためにクルアーンを誦んで祈りましょう」という、まぁ言うなれば法要みたいな集まりのことを「くるあーん」と称しているようだった。

「くるあーん」は、白いイスラム帽をかぶったハーフィズらしき男の子の読誦で始まり、ターバンを巻いた長老っぽい風貌のムッラーのドゥアー(お祈り)がそれに続いた。それからみなさまご歓談しながらのお食事タイム。そしてまたクルアーンの読誦とドゥアーで締めくくられるというもので、1時間半くらいですべて終了した。

食事の最後、メイン料理には各テーブルに馬のゆで肉のかたまりが出された。以前出席した結婚披露宴でもそうだった。馬は高価だけれど、大きいので肉もたくさんとれるというから、大人数が集まる席向きらしい。ちなみに今日は200人以上が出席したそうだが、馬は1頭さばいて足りたということだった。
ただ、ふるまわれた肉をその場できれいにたいらげてしまうひとはまずいないので、席にはビニール袋がちゃんと用意されていて、食べきれなかった肉やその他もろもろはお客がしっかり持ち帰るというのがキルギスのしきたりになっている。わたしたちも自分たちが食べ残した肉やテーブルに残ったくだものなんかをちょこっと袋に入れておみやげにした。

さて、この「くるあーん」でわたしたちの向かいに座っていたキルギス人の男性は、仕事でふだんはウルムチ(新疆ウイグル)に住んでいるというひとだった。
アナタとワタシ、なんて素敵なめぐりあい。
「わたし、ウイグル行きたいんですよぉぅぅ」と甘ったれ声を出すと、「日本人旅行者は多いですよ。“シルクロード”ですからねー」と彼はうちのニィなどとはてんで違って「旅のロマン」っちゅうもんを十分理解しているようで、ウルムチはただの大都市でほとんど歴史的な見どころなどはないけれど、カシュガルはおもしろいですよ、と教えてくれた。でもウルムチとカシュガルは遠く離れていて、ビシケクからウルムチまでの距離と変わらない、とも。
カシュガル、いいな。しかしそんなにも広かったのか、ウイグルよ。

じつは最近NHKであの「シルクロード」が再放送されていて(とか言ってるわたしはじつは今回初めてこの超有名番組を見ている)、わたしが密かに抱き続けてきたウイグルへの想いもチクリチクリと刺激されていたところだった。

「もしウルムチに来ることになったら、連絡してください」
は、はいっもちろんでっす!
さあウイグル旅の事前調査をはじめよう。(調子のりすぎ)

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