おるす

Posted at 03/07/03 Comment(0)»

友人夫婦に赤ちゃんが生まれた。というか、もう3ヶ月になるらしい。
ここんちの夫婦はだんなのマラトがキルギス人、奥さんのオーリャがロシア人である。

ふたりが最後にうちに遊びに来たのは、たしか去年の11月。計算上、そのときオーリャはすでに赤ちゃんを身ごもっていたことになるが、それらしいお腹には見えなかったし、本人たちもまだあっちこっちに言いふらすべきじゃないと思っていたんだろぅ、そんなことは何も言ってなかったので、わたしたちはぜーんぜん気づかずにいた。
それがきのうかおととい、ひっさしぶりにマラトがニィに電話をかけてきて、赤ちゃん誕生を知らされたのだった。
ホントに、時間の流れの早さにはびっくりしてしまう。

そして今日、お初にお目にかかった男の赤ちゃんは、まぁ意外なほどママ譲りの顔をしていた。大きくまんまるく見開いた目は青く、まだポヤポヤにしか生えてない髪も金髪で、まさにロシア人度100%なのだ。これじゃパパがかわいそぅ、っちゅうくらい。
でも、あとで別のキルギス人のともだちにこのことを話したら、「キルギス人とロシア人の夫婦を何組も知ってるけど、どこも子どもは“ロシア”が濃いぃのよ。きっとロシア人の遺伝子のほうが強いのね」とマジメな顔して答えていたから、このへんではそうめずらしい現象でもないのかもしれない。
そんなわけで、おじいちゃん(つまりマラトのお父さん)は赤ちゃんをキルギス語で「おるす(=ロシア人)」とか「きょく・きょず(=青い目)」と呼んで、たいそうかわいがっているそうな。(笑)
このあたりでは生後2、3ヶ月まで赤ちゃんを布でぐるぐる巻きにする不思議な習慣があって、これは赤ちゃんがまだ自分の手を自分のものとわからないままバタバタさせて顔とかを不用意に傷つけないためだとか、足をまっすぐに伸ばすためとか、理由はいくつかあるらしいんだけれど、マラトとオーリャは「手足解放でいく!」と宣言。伝統的“ぐるぐる巻き派”のおばあちゃん(マラトのお母さん)とはかなり議論も戦わせたらしいが、やっぱり巻かないことに決めたんだという。

そんな話も微笑ましく聞いていられる。
じつはいろいろあって、マラトの両親はふたりの結婚には猛反対、結婚してからもずっと“認めない”状態だったのだ。
「でも今となったら、あんなに反対してたのもウソみたいだよ」
ふたりはそんなふうに振り返った。

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