感情

Posted at 03/12/17 Comment(0)»

こないだ結婚した例のミラ夫妻と、場をあらためてお食事会。
主催は結婚式のとき新郎の付添人もつとめたトルコ人のアリ氏。かつてニィやミラの上司だったひとで、気さくで面倒見のいいおじさんである。
で、今日はアリ氏の友人のアルバイ夫妻も呼ばれてやってきた。初対面だった。
さて、トルコ軍の"Albay"(日本語だと「陸軍大佐」てなことになるんでしょか?)だというアルバイ氏、席に着くなり、「なんだ、この音楽は!すぐ別のに変えてくれ!」と言いはじめた。
かかっていたのは、ギリシャのフォークロアっぽい音楽(歌入り)だった。

そこはれっきとしたのトルコ料理レストランなんだけれど、オーナー(こちらもトルコ人)の趣味なのか、トルコのみならず東欧やジプシーなどいろいろおもしろい音楽を揃えているようで、なじみ客のアリ氏は「ユナン(ギリシャ)はだめだ、マジャール(ハンガリー)にしてくれ。ほら、こないだかけてたヤツ、アレアレ」みたいなことを店の女の子に言っていた。
わたしら夫婦はこのアルバイ氏にびっくりというよりも、いつものごとく「おっ、またしてもおもしろいひと登場?!」という期待に思わずニヤリとしていたのだけれど、店の女の子たちはみんな目を丸くして、いったいナニがイケナイなのかぜんぜん理解できません!という顔をしていた。
家に帰ってからニィなんぞも、ギリシャ音楽もマジャール音楽もおんなじぢゃないのか?なんつってたけど、アルバイ氏はそのへんちゃーんと聞き分けられる耳を持ってるのだ。(苦笑)

やがて主役のミラ夫妻や他のゲストもやってきて、お食事&ご歓談。
わたしたちの向かいに座っていたアルバイ氏、穏やかそうな奥さんとは結婚20年目というがとても仲よさげで、奥さんがなにか話しているときはじっと優しく見つめたり、手をそっと握ったり、さりげなく気を遣ったりするようなひとだった。彼の職業柄、「のんびり家族揃って暮らせるのはキルギスが初めて」なのだそうだ。
そんな様子を見ていたら、さっきの“ギリシャ音楽大っ嫌い”発言もかなり和らいだ感じでわたしにはインプットされた。

「過激なことを言うつもりはないんだ。でもどうしてもギリシャの音楽だけは聞きたくない。耐えられないんだよ」
北キプロスにもいたことがあるというアルバイ氏、今のキプロスについて言うには、「なにがなんでも統一統一と言っているのは、70年代以降に生まれた世代だ。ギリシャがどんなにひどいことをしてきたか、(北キプロスで)親はきちんと子供たちに伝えてこなかった。何があったのかをちゃんとわかった上で統一は考えなければならない」
(ちなみに、わたしはキプロスの歴史とかぜんぜん知らないです。要調査。)
アルバイ氏はかつてギリシャとの前線にいたし、今もまだ “そこにいる” のかもしれない。

ちょっと前から流行みたいになってるギリシャとトルコのアーティストのデュエットとか、最近ようやくなんとなくトルコ国内でも解禁されつつあるクルド語音楽とか、アルバイ氏的にはどうなのかちょっときいてみたい気もしたけれど、今回はやめとくことにした。

さあ宴も終盤という頃、トルコ語の、なんだかへんちくりんな歌詞の曲が流れてきた。
ん??とわたしが聞き耳を立てたまさにその瞬間、

なんちゅう音楽かけとんじゃ!変えんかコラァ!

と、アルバイ氏は叫んでいた。。
あのー、ギリシャじゃないすよコレ、、

つか、単に音楽にウルサイひと、だったのかもしれんね・・・

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