クルマン・アーイト

Posted at 04/02/01 Comment(3)»

今日はイスラムの祝日、犠牲祭(イード=ル=アドハー)。
トルコ語では「クルバン・バイラム (Kurban Bayramı)」、キルギス語では「クルマン・アーイト (Kurman Ait)」というお祭り。

この冬はあったかくてなんだか気が抜けそなビシケクなんだけれど、今日はひさしぶりにしんしんと雪の朝。ニィはビシケク中央広場裏(キルギス議会前)のバイラム集団礼拝会場へ。わたしはオブザーバー参加でニィより少し遅れて現場に向かった。

まだ雪の降り続く寒い中、靴を脱いで、地面を覆った真っ白な雪の上で(推定)何千人ものひとが一同に礼拝に立つ姿は、清清しいというか、ちょっと感動的な光景だった。
礼拝自体には参加しないながらも、地元のおじさんやおばさんたちがちょっと離れたところにずっととどまっていて、いっしょにドゥアーしたりしてるのを見ると、ふだんのビシケク生活ではあんまり感じることのないこの土地の“根っこ”のようなものにあらためて触れられた気もした。

ところで、ニィによると、礼拝が始まる前にイスラムの国として駐キルギスのトルコ大使とイラン大使、それにバイラムにはほとんど関係なさげな米国大使もみなキルギス語でお祝いのあいさつをしたんだとか。
さすがにトルコ大使はキルギス語うまかったようだけど、“大統領からのメッセージ”をたずさえたアメリカンなキルギス語はどーもいただけたものではなく、みんなの失笑を買っていたようである。まぁ、あいさつに呼ぶほうも呼ばれるほうも政治的。

ちなみに、ビシケクの中央モスクでの金曜礼拝と同じく、ここでもフトバ(説教)やドゥアー(祈願)などぜんぶキルギス語進行だった。キルギス語わかんないひとやテュルク系じゃないひともいるんだからロシア語でもやったらいいのに、とはいつも思うことなんだが。


さて、今年のバイラムは我が家でも初めてクルバン(犠牲)を捧げることにした。
とはいえ、自分たちで調達したり、ましてやさばくことなど到底不可能なので、そのへんまとめて面倒見てくれるトルコ系の団体にひつじ1匹分のお金を出しておねがいしたわけである。
クルバンのお肉は、たとえばひつじなら20キロ30キロくらいのお肉になるので、自分たちで食べるだけでなく、貧しいひとやご近所さんに配ったりするのがふつう。この団体ではお肉を孤児院その他に送ると聞いていたけれど、わたしたちは少しお肉を引き取って、自分たちでも知人に配ることにした。

と、わたしたちはここまですっっっかりひつじを注文したつもりでいたので、集められたひつじの中から黒ひつじをつかまえて「これウチの~♪」とかいってたんだけど・・・
あろうことか、我が家の出資は別の場所でさばかれている牛1/7頭分(←ひつじ1匹分に値するらしぃ・・・)に充てられていることが判明!まさか牛がいたとは、、、不覚であった。

てなギャフンがありましたが、とりあえず写真は撮ってきましたヨ。

順番待ち。ドリーさんのひつじ。

じつはここは場所がそれほど広くなくて、一連のプロセスが一目瞭然だったため(しかも並ばされてるし)、ひつじたちも自分の身にナニが起こるのかがよーくわかってしまっていて心穏やかではいられなかったろうと思います。
これはひつじに対する配慮がちょっと欠けてる気がしました。

ひとのために屠られるのです。ありがたくいただかなくてはなりません。
トルコ人の子供たちも来てましたが、むやみにこわがったりかわいそがったりする子はひとりもいませんでした。それが正解、とわたしは思います。

さばき職人のお父さんを手伝っていた男の子。
終始、黙々とていねいにしごとをしていました。
雪はもう止んでいたけれど、手は寒さにかじかんでいるようでした。

"クルマン・アーイト"へのコメント

CommentData » Posted by きいのこ。 at 04/02/06

わ~。姐さん、クルバンの画像。(@_@)
まとめて屠るとこんな感じなのねぇ。
やっぱりなんとなく、その場で見てみたいなぁ。ふふふ。
でも、いい写真がいっぱいで!

しかし、寒そうっすね。{{(>_<)}}

CommentData » Posted by キャップ at 04/02/06

牛1/7頭分て!どうやって切り分けるんだろう? 左右前足(2)、左右後足(2)、左右胴体(2)、頭&尻尾(1)?!
私は牛もいいけど羊が好き。じゅるるる。
これって写真現像してわざわざスキャンしたんですよね。Fikさんご苦労様です。

BBSの方のカキコ。書き捨て風味でごめんなさい。

CommentData » Posted by Fikrimce at 04/02/08

>きいのこ。さん
じつは、もすこしキツめの写真もあったんですけど、苦手な方もいらっしゃるかと思って掲載は控えました。ははは~。

>きゃぷ
これはお値段的に「牛1頭=ひつじ7匹分」という意味で、切り分けるときはそんなきっちりじゃないと思うよ~。おいしそなとこはそれぞれみんなに少しずつ分けられてるんじゃないかしらん。つか、牛ってデカイし、分けてもかなりな分量だしね。
アタマとシッポだけもらってもねぇ・・・ (笑)
ウチは発注がけっこうギリギリだったんで、ひつじの手配は間に合わなかったのかもしれないす。

写真ね・・・どんなに古くて芸のないデジカメでもありがたいものだということがよーくわかりました。
思いきってここで新しいデジカメを買おうと決心したのにその夢が無惨にも打ち砕かれたお話は、また時間があるときに。(涙)

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