ミミノ復活

Posted at 04/06/14 Comment(0)»

※タイトルの内容である主要部分はこちらに移転しました。


ついでに、わたしが今ちょうど読んでる本の話もちょっと関連で。
これは直接グルジアじゃないけど、そのお隣のアブハジアが舞台となってる作品で、「チェゲムのサンドロおじさん」というやつ。これがなかなかおもしろい。
うちのニィの故郷というのが、じつはこのへんと文化圏おんなじともいえるよなとこなので、この小説の中に描かれてるエピソードや人々の性格、慣習、暮らしみたいなものが、わたしにとっては想像しやすかったり思い当たるフシがあったりして楽しかった、とゆのもある。

さてトルコには、帝政ロシアの支配を嫌って泣く泣く黒海を渡ってオスマン・トルコ領内に逃れてきたアブハジア人の子孫たちが今も多く住んでいる。
わたしはイスタンブルでアブハジア代表部のアユズバさん(写真)と会ったことがあるんだけれど、彼によると、アブハジアはもともとソ連邦のひとつの共和国として認められていたのだが(もちろん彼らはアブハジア語という独自の言語も持っている)、ご存知スターリンとその右腕もしくは“死刑執行人”とも呼ばれるベリア(ちなみにこのふたりはグルジア出身で、小説の中にも登場する)の時代に、グルジア共和国の一部に組み込まれてしまう。そしてグルジア人の大量入植とともにアブハジアのグルジア化はがんがん推し進められ、アブハジアでは当のアブハジア人がマイノリティになってしまったりした。それから時は流れ、ソ連が崩壊すると、グルジアの大統領ガムサフルディア(当時)は「ソ連時代にグルジアに対して決められたことはぜーんぶチャラにする!!」と宣言。思うに大統領は別のこと考えてそんなこと言っちゃったんだろうけど、アブハジア側はこれを「じゃ、俺らはグルジアから離れて元の立場に戻っていいわけ?!(喜)」と受け止め、それがきっかけでグルジアとの間に独立をめぐる戦いが始まった・・・
というのがこのおじさんから聞いた話だ。もちろんグルジアにはグルジアなりの言い分もあるんだろけど。
そして最近、グルジアの若き大統領サーカシヴィリは、言うこと聞かなかったアジャリアをうまく手中に収めたのをとっかかりに、今度はまた事実上グルジア中央政府の支配の及ばない南オセチアともなにやらモメはじめそな感じだし、そのうち一番面倒なアブハジアもどうにかするつもりはあるんだろう。
相撲界で活躍中のグルジア人力士・黒海くん一家もそのアブハジアを追われてしまった難民らしいが、ここだけに限らず、ソ連時代にはいろんなところでのちに民族衝突を引き起こしてもおかしくないよなタネがじゅうぶん撒かれちゃってたよな気もする。
もともとは争いもなく暮らしてた隣人同士なのにね。

機会があったら、今度はグルジアの小説「僕とおばあさんとイリコとイラリオン」(→書評)というのを読んでみたいな、と思っている。

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