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Etkey
2004.05.29 PermaLink» Comment(0)» Trackback(0)»
2003年にリリースされたアルスーのアルバム「19」には、彼女の母語であるタタール語の曲が収録されてます。
ある記事によると、アルスーのおじいさんおばあさんはかねがね、彼女がタタールの文化についてあまり知らないことをとがめたり、どうしてタタールのことをもっとみんなに知らしめてくれないのかと不満に思っていたのだそうな。
そしてついにこのタタール語の曲"Etkey"で、「おまえは自分のことば(タタール語)で歌わないんだねぇ」と嘆いていたおばあさんとの約束を果たせることになったアルスー。
レコーディングにのぞむ前、ちゃんとしたタタール語で歌えているかどうかまだ自信がなかった彼女は、おばあさんに電話をかけて自分の歌を聞いてもらい、発音をチェックしてもらった、なんていうエピソードも。
と、ここまでは表向きというか、おじいちゃんおばあちゃん孝行のためってことなわけですが、曲の内容、ビデオクリップはごらんのとおり、もーべったりばっちりパパに捧げた曲に仕上がってます。
| Etkey Minem etkey kon de eşke kite arıp kayta annan kiçlaren elmmayuı itep alıp kayta Şafoklarnen Alsu toslaren * Etkey, etkey, sinnen başka tagın kem bar şundıy bala bagıple koyaş sıman ankey berau bulsa Sin de bezge şulay kaderl Sin de bezge şulay kaderle Minem etkey kon de eşke kite Yoldızlarnı kayta iyartep Yoldızlar da yoklap kite kebek Etiemnan akiyat seylatep * * | お父さん お父さんは毎日しごとに出かけ 夜、疲れて帰ってくる でも帰ってくるときも出かけるときも笑顔で いっしょに喜びをもたらしてくれるの * お父さん お父さん あなたの他に こんなにしあわせなこどもを持つひとはいるかしら お母さんはこんなにも素敵なかけがえのないひと そして あなたは わたしたちのいちばん大切な わたしたちの宝物 お父さんは毎日しごとに出かけ<br> 星をたくさん連れて来る<br> お父さんが物語を読んで聞かせてくれるとき 星たちも眠りにつくの * * (くりかえし |
というのも、ちょうどこの頃、アルスーのパパ(ロシアの石油メジャー・LUKオイルの元幹部で大金持ち)は、彼女の故郷タタール共和国のお隣にあるバシキール共和国(こちらもタタール系)の大統領選に出馬していて、この曲は“選挙キャンペーンソング”的役割も果たしていたと思われるフシがかーなりあるわけなのです。人気者の娘アルスーがついてれば大統領になるのも夢じゃない!って感じだったんでしょか、パパや周囲の支援者的には。
しかしその甲斐もなく、パパは大統領にはなれませんでした。
もっとも、ロシアとか旧ソ連圏で選挙といえば「じつはごっつ不正ありましてん!」なんて話は毎度毎度つきもので、このバシキール大統領選挙でも、もう10年以上ずぅ~っとバシキールのトップに君臨している“汚職も腐敗もなんのその”な現職大統領が再選されるという、わっかりやすい結果で終わった模様です。
さて、それはともかく曲のほう。
このクリップは、タタール、バシキール両共和国でのみ放送するため(やはり選挙キャンペーン用か・・・)に特別に制作されたものなんだそーです。もちろん肝心のパパ、ママ、さらにはムフティ(イスラーム指導者)まで登場してたりして、随所に向こうっぽ~ぃ雰囲気があふれ出たクリップに仕上がってますので、どぞ。
CLIP Эткей (Etkey)
以下オマケですが、アタクシがアルスーの中でほとんど唯一よしとしている(ぉぃ)曲のビデオクリップをひとつ。日本家屋風なとこでさっぱり撮ってるのが曲の雰囲気にしっくり合ってイイ感じです。
CLIP Вчера (Vchera)
