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O-hum
2006.05.28 PermaLink»
置き土産シリーズの最後はO-hum。
「詩人ハーフェズやルーミー(メヴラーナ)の詩を歌詞にしてるロックバンド」とイラン娘から聞いて興味をそそられてはいたものの、哀しいかな、ペルシャ語わかんないあたしはそのへんの妙を味わうことならず・・・無念。
でも音とか声的にはわりと好物よ?オルタナぽいし。
とゆわけで、情報求めてアチコチ目を通してみた。
LINK O-hum (公式サイト)
LINK Wikipedia (英語)
で、わかったことは、O-humがイランではご法度だということだった。
事の始まりは、友人らを通じて流出してしまった彼らのデモテープが口コミならぬ耳コミで大人気となり、レコード会社と契約するまでに至ったO-humが当局の許可を受ける前にアルバムをレコーディングしてしまった、というところにあるよーだ。
Qantara.deによると、イランではまず最初に当局にデモテープを提出しなければならない。そして3段階の検閲を通過したものだけが公に発表することを許される。
まずは音楽家と学者によって作品の音楽的な“質”の審査、それから歌詞は名のある詩人たちの審査を受け、最後にプロの歌手による歌唱審査がある、という。ここではヴォーカルの能力だとかがチェックされるそーだが、それが伝統音楽以外のジャンルだともぅハナから“お呼びでない”雰囲気ではあるらしぃ。当然、女性ミュージシャンに対する風当たりは大変に強く、特に女声のソロなどは完全に排除されるという。
そんなイランの国内事情もあり、スタートから順路を逆走してしまったO-humはミュージシャンとしての活動をことごとく禁止されてしまう。
そこで彼らはウェブサイトを開設し、イランのみならず世界に向けて作品を発表するようになるわけだが、これがまたしても当局の逆鱗に触れたのは言うまでもなく、イランで踏ん張っていたO-humも今は一時的にカナダに活動拠点を移してるよーだ。
それでも彼らはイランで一度だけ、執念のギグを行なっている。
それは2001年3月にテヘランにあるロシア正教会で実現したもので、表向きは“外国人とロシア正教コミュニティのためのプライベートな文化行事”だったために当局の妨害を免れたわけだが、実際にはイラン人の若者男女合わせて300人近くが集結したらしい。
その熱いギグの様子は公式サイトのフォトギャラリーからも垣間見ることができる。
ちなみにこのO-humを紹介してくれたイラン娘は、留学先である日本に何年もひとり暮らししてたわけだが、性格的にもいわゆるイスラム的にもマジメでしっかり者、チャラチャラ浮き足立ったよなとこのないお嬢だった。そんな彼女も素直に「良い」と思って聴いてるO-humなんだが、音楽のスタイルが「西欧かぶれ」で「不良」で「イランの体制(もしくはイスラム)に反する」とかいう理由で禁止扱いなのだ。
そのくせ、QueenとElton Johnは「許可」されてる、というイラン。
まぁQueenに関しては、フレディがペルシャ人の血統であるがゆえの甘いお沙汰なのかもしれん(「イランでもとっても人気ありますよ♪」とイラン娘談)、と納得もしよう。しかしElton JohnのいったいどこらへんがOKなんだろか?たしかにロックぢゃぁないが。
性的傾向としてはストレートぢゃないことが有名な両者なわけだけど、そのへんのプライベートな部分は当局も目をつぶっちゃうのか。いや、単にそこまで知らんのか。みたいなツッコミもBBC記事にはあったりして。(w
それはともかく。
今やイランでもアンダーグラウンドなミュージックシーンは確実に存在し、それはインターネット上に見つけることができる。O-humはその先駆けだったということ。
帰国したイラン娘は、今もO-humを聴いてるだろか。
MP3
Afsoon | Hafez in Love | Gham-e Del
他の曲も公式サイトからダウンロード可
