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Eurovision2007を振り返る
2007.05.16 PermaLink» Comment(5)» Trackback(0)»
去年の優勝国フィンランドはヘルシンキで開催となった今年のEurovision(ユーロヴィジョン)、個人的には古い伝統的民謡がベースになってるという印象的な曲を披露したブルガリアにかなりの期待を寄せてたんだけど、実際にはまったくノーマークだったセルビアが優勝という結果をもって閉幕した。
関連記事 【ESC2007:優勝国決定】(Blog: ESCfun@JPN)
LINK Eurovision Final Participants
各国のページにAUDIO/VIDEO(プロモ用)などアリ。
(以下、記事に貼り付けてる動画はプロモ用ではなくファイナルのもの)
VIDEO "Molitva" Marija Sherifovich (セルビア)
さてその順位の決まり方はというと、ファイナルに出場した国24ヵ国とセミファイナルに出場した国を合わせた42ヵ国が各国内での電話やSMSでの視聴者投票(とーぜん自国には投票不可)の結果、人気のあった上位10ヵ国に1~8、10、12ptを付与していき、その合計得点を競うというもので、順位表と各国の得点状況は次のとおり。
LINK Eurovision 2007 Final Scoreboard
あたしに点をつけさせてもらえたならば、ブルガリアに最高ポイント、それからウクライナ、ルーマニア、というとこだったろーか。
VIDEO "Water" Elitsa Todorova & Stoyan Yankoulov (ブルガリア)
VIDEO "Dancing Lasha Tumbai" Verka Serdyuchka (ウクライナ)
なにかとお騒がせなVerka Serdyuchka(ヴェルカ・セルデュチカ)、最後の決めポーズはみなさま必見。(違ww
一度そう聞こえたらそうとしか聞こえない空耳効果でしょーか、アタクシにはもはや"Russia Goodbye"(あたしのキモチを代弁してくれてんのねぇ♥)としか聞こえない"Lasha Tumbai"。つか、そんなモンゴル語知らん、てユーロヴィジョン本番直前にやってた応援番組(ロシア)に出てたモンゴル人青年は言ってましたがね。
このセルデュチカ、ロシアとかでは素顔(Andrei Danilko)もわりと知られてるひとで、あたしのアタマん中には何年も前に聞いた彼あいや彼女の「はーらーしょ!ふしょぶーでぇっとはらしょっ!」がずっと棲みついていて、今でもときどき顔を出すことがあります。(w
しかしこれでセルデュチカも旧ソ連ローカルから全欧州、もしかしたら世界中を席巻する存在になったよーですな。
VIDEO "Liubi Liubi I Love You" Todomondo (ルーマニア)
その他には、結果的にはブービー賞とほとんど相手にされなかった感のある英国も、個人的にはぜんぜんキライぢゃないし、この際BAの社歌かCMソングにでも採用されたらどんなにステキ★とか思わないでもないくらい。
それにしても「英国版踊るポンポコリン」(ブログ版Queer Music Experience.)とはあまりに的確な表現。ド真ん中ストライクっす。(w
VIDEO "Flying The Flag For You" Scooch (英国)
やはり結果としては得点が伸びず低迷こそしたけれど、フランス、スペインあたりだってそんなに悪くはなかったと思うし、今やトルコ・ポップス界の重鎮のひとりともいえるKenan Doğulu(ケナン・ドウル)を投入したトルコもそれなりの出来だった。とゆことで、あたしだったらこのへんの国にポイント入れただろぅなと想像するわけである。
まぁコレばっかりは好みの問題なんで異論反論もあるだろぅけども、格別ナニか特長があったとも思えないロシア、ベラルーシはどーでもいいから番外だし、いったいどーしてファイナルまで上がってこられたのか理解不能なギリシャの「なんなの!このへっぽこCameron Cartio風は!」に至っては、あたしの中ではもはや最下位決定済みだったのだがしかし。
残念ながら実際の結果はそうはならなかった。
いや、自分の思ったような結果にならなかったから残念と言ってるわけぢゃぁない。
生放送で各国からの順位発表を見てるとまもなく、おそらく誰もが気づくことがある。
それはどの国がどの国に高得点を入れるか、人口分布、地理的条件、政治的仲良し度などをちょっと考えればほぼ確実に言い当てられちゃう、ということだ。
これじゃぁ別に曲がどうとか関係ねぇじゃんッ!てバカらしくなるくらいに。
たとえば、今回優勝のセルビアは旧ユーゴスラヴィアの国。
さきほどの順位表を見ると、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、マケドニア、モンテネグロ、スロヴェニアといった同じく旧ユーゴ各国がよりにもよってすべてセルビアに最高点の12ptをつけているのがわかる。
これはもちろんセルビア語で歌ったことで旧ユーゴ(さらにはスラヴ語圏)全体に訴えかける力が圧倒的だったということもあるのかもしれないが、旧ユーゴ領どこにでもセルビア人がまんべんなく住んでいて、彼らがまとめて投票行動に出た(しかも今回は旧ユーゴ各国が出場してて投票権が多かった)ことがセルビアを優勝に導いたと考えるのはかなり現実的なのではないだろうか。
また、今回のホスト国フィンランドに加えて、“政治”的に中立っぽい(≒投票行動が読みにくい)オーストリア、ハンガリー、スイスといった国がセルビアに12pt入れているところに、もしや最初っから「来年はセルビア開催で」っつことになってた?なんて悪巧みを妄想してしまうのは、あたしがセルビアを「ハリセンボンてこんな感じだったけ?あれ?もののけ姫の・・・」程度になんとなーくしか見てなかったからだろーか。(余談だが、このセルビアの彼女は父方がトルコ系らしぃ)
同じように、北欧内やバルト3国なんかもおたがいに高い点を入れ合う仲良しぶりだし、キプロスとギリシャ、ルーマニアとモルドヴァといった身内みたいな国もそういう感じ。ただこのあたりの国はそもそも優勝争いとかにぜんっぜん絡んでないんで、そんくらいはカワイイもんだと目をつぶってもかまわん気にはなるんだが。
ロシアの得点を見てみても、高いポイントをつけてくれてるのは概して昔おんなじ国だった旧ソ連諸国。それにロシアに身内が住んでたりロシアからの移民が多かったりするであろうイスラエルあたり。
今問題になってるエストニアからロシアに12ptというのはちょっと意外な気もするが、これはおそらくエストニア人口の3割ほどはいるというロシア系住民ががんばった結果なんだろう。
トルコの場合、ドイツ、オランダ、フランス、イギリス、オーストリア、ベルギー、デンマーク、スイスといった西欧方面から高得点をゲトしているが、これは明らかにトルコ人が多そうな国々である。それに、アルバニア、マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴビナといった親トルコあるいはトルコに関わりあるひとが多そうな国々が並んだ。
また毎度のことではあるが、モスクワなどロシアに住むトルコ人に対しては「一致団結して祖国(トルコ)に投票するように」というお達しも回っていたようだがw、ロシアからトルコへは2ptと、その動員不足あるいは絶対的なロシア在住人数不足が表面化した。
逆パターンとして、アルメニアはトルコに1ptも入れてないが、トルコからはアルメニアに最高の12ptが入っている。これはトルコ人がアルメニアにエールを送ってるとかそーゆー平和な友情アピール物語ぢゃなくて、単にアルメニアに住むトルコ人がほぼ皆無なのに対して、トルコにはアルメニア人がテラ多い、ということのわっかりやすい表われに過ぎない。
とアレコレ例をあげてみたが、あたしとダンナは各国の得点発表をただ黙ってながめてるのがアホらしくなって、こんな具合に自分たちのアタマの中にある“欧州勢力関係図・超簡易版w”をもとに予想を始めたんだが、これがもーおもしろいように当たりまくるので、それはそれである意味非常に楽しめた。しかし、純粋な意味でこれが"Song Contest"?と考えると興ざめはした。
たしかに以前からこうした傾向はあったと思うし、ユーロヴィジョン舞台裏での政治的駆け引きやロビー活動も指摘されてはいるが、今回はそーゆーのがヤケに露骨に表われてしまったよーな気がしてならなかった。
スラヴ勢力が台頭した今回のユーロヴィジョン、今のブルガリアのように、おなじスラヴ系でも“蚊帳の外”的にどこからも影響されずどこにも影響しない“小国”に優勝する見込みなんて最初からなかったのかもしれない。。
とかまぁ、何年かぶりで見たからヤなとこが余計目についちゃったのかもしれんけど、そうしたことがいろいろと残念に思えたわけである。
つか、どーせお祭りなんだから、最後まで能天気に楽しみたかっただけなんだけどさ。
だからせめてせめてハッピーな気分にしてくれたウクライナに逆転勝利してほしかったんだがなぁ・・・
だ ん つ ぃ ん ッ !!(w

COMMENT
最近の「ユーロヴィジョン」(ESC)、東欧勢が強いですよね。
今年の優勝者、セルビアの Marija Sherifovich 。
確かに・・・言われてみれば、セルビアの近藤春菜(ハリセンボン)ですよね。
わたしも、なぜ、この人が優勝なのか、納得できません。
ウクライナの Verka Serdyuchka が2位になったのは、
昨年優勝の Lordi に続く、化け物効果だと思いました・・・。 (笑)
来年の ”化け物枠” は、ブルガリアの Azis に出てもらいたいです。
ベラルーシの Koldun は、”ポスト Dima Bilan” にしか見えなかったし、
ギリシャの Sarbel は、Sakis Rouvas よりも唄がヘタクソですよね、レバノンの Jad Choueiri ばりに酷い・・・。
わたしの好きなマケドニアの Karolina さんは、02年に続き、今回もコケてしまいました。
http://www.youtube.com/watch?v=cfIL3hfFHto
唄は、Marija よりも明らかに上手いと思うんですが・・・。
>しかし、純粋な意味でこれが"Song Contest"?と考えると興ざめ
事実上、アイドル&イロモノ中心の ”Song Party” だと思います。
また、西欧の歌手にとっては、ESC はもはや出る意味の無い大会なのかもしれませんよね。
投稿者: kisara | 2007年05月24日 12:38
セルビアの彼女ですが、某SNSのユーロヴィジョン・コミュでは「カンニング竹山説」「大木凡人説」などがあったそーですょw(Thanks♪>ふぃさん)
女装系あるいはドラッグクイーン系に「おねえキャラ」が多い気がする今日この頃、あたしなどはセルデュチカの「おばちゃんキャラ」、カワイイとすら感じてしまうのですがww
>事実上、アイドル&イロモノ中心の ”Song Party” だと思います。
ここでリンクさせてもらってる「ブログ版Queer Music Experience」さんの別記事「LGBT音楽祭としてのユーロヴィジョンの歴史」とそこで紹介されてる次の記事もご参考まで。
▼The Gayest Pop Show on the Planet
http://www.afterelton.com/TV/2007/5/eurovision
ちなみにウチのダンナによるユーロヴィジョン終了時の感想は
「今年は1位が男みたいな女で、2位が女みたいな男かぁ・・・」
でしたw
(素顔のセルデュチカは「彼女募集中」(?)のストレートみたいですけどネ)
それからベラルーシのKoldunですけど、あたしはこの若造のカメラ目線だらけのビデオクリップと歌い方が暑くるしくてだいっきらいなわけですがw、こないだこっちのMTVだか見てたら今年のユーロヴィジョン舞台裏みたいのやっててですね、コルドゥンの守護大魔神キルコロフが「よくがんばってくれた」とちょっとウルっとしてました。アレは若干悔し涙でもあったんじゃ?と思うあたしなのですが。
キルコロフは去年のDima Bilanにもくっついてユーロヴィジョン舞台裏をチョロチョロしてたみたいですが、いったいなんだったんでしょーかw
投稿者: /mz | 2007年05月24日 15:31
うちのブログにコメントをくださった方からの情報ですが、
Marija Sherifovich が「ユーロヴィジョン」で唄った曲 Molitva は、
アルバニアの歌手 Soni Malaj の曲 Ndarja のパクリだそうですよ。
Soni Malaj / Ndarja http://www.youtube.com/watch?v=4NvjII8_8AM
ニュース番組の報道 http://www.youtube.com/watch?v=LS9jKLuZ6f8
それから、キルコロフは、91年に「ユーロヴィジョン」に出てたそうですね、
Dima Bilan や Koldun よりも唄は上手いのに、ベスト10には入れなかったそうです。
彼らにくっついていたと言うのも(日本で言う「ステージママ」か?)、「ユーロヴィジョン」に未練があるからなのでしょうね。 (笑)
投稿者: kisara | 2007年05月25日 08:43
キルコロフは95年だったみたいですね。その翌年が元奥さんのアッラ・プガチョワ。いずれも結果はふるわなかったようですが。
その頃はロシア(CIS・東欧圏)のユーロヴィジョンにおける政治力がまだ弱かったんでしょーねきっと。
セルビアの曲パクリ説、あたしにはそーんなに似てるよーには思えないんですが、どーですかねぇ?
投稿者: /mz | 2007年05月26日 15:57
Marija の曲と、Soni Malaj の曲、
わたしもそんなに似ているとは思えないんですが・・・。
投稿者: kisara | 2007年05月28日 20:38