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歌うように誦む

2007.09.17 Comment(0)» Trackback(0)»

Approaching the Qur'an イスラーム世界はただいまラマダーン(断食月)を迎えとります。というわけで、ちょっとイスラーム絡みの話を。

"Approaching the Qur'an: The Early Revelations" という本があります。
コレ、去年まだ日本に住んでるときにダンナが市内某所wから借りてきてて、あたし自身は本を返す期限も近づいた頃になってその本がウチにあることに気づいたため中味は読んでられなかったんですが、タイトルからもわかる通り、初期に啓示されたクルアーンの短い章についての解釈本であるようです。

で、この本には付録CDがありまして、さまざまな誦み手によるクルアーンの朗誦が31編入っとりました。
本は読まずともこっちはしっかり聴いたわけなんですが、そのおしまいに収録されてた3編、Seemi Bushra Ghazi(スィーミ・ブシュラ・ガーズィ)という女性による朗誦が新鮮かつ魅力的で、あたしはすっかり気に入ってしまったのでした。
美しい歌を歌いあげるように清清しくクルアーンを誦むひと。
キレイに五線譜に落とせそうな朗誦っぷりです。聴けるサイトはこちらに。

LINK Recitations of Three Qur'anic Suras (Speaking of Faith)
アル・カドル(みいつ)章が2バージョンと、アッ・ザルザラ(地震)章、アル・カーリア(恐れ戦く)章の朗誦が聴ける。
英語対訳とアラビア語の読み方付き。

参考 クルアーンの響き (アラブ・イスラーム学院)
クルアーン各章の朗誦ファイルと日本語対訳文ファイルあり。
上記ガーズィ女史の朗誦と聞き比べてみるのもいいかも。

クルアーンはタジュウィードという詳細なルールに則って読誦されるものですが、音程すなわちどういう旋律をつけて誦むかはどーも自由なようです。
クルアーンの中には1章がむちゃくちゃ長いものもあり、そういう場合はマカームちっくな正調クルアーン節(仮称w)で粛粛と読み進められていく感じが定番と思われるんですが(それでもずっとおんなじ調子でいくのではなく、途中“曲調”が変わったりもする)、短い章になると、たとえば西洋音階的にいうならば、長調で明るい感じに誦むひともいれば、短調で重く厳かな感じに誦むひともいたり、どこかキリスト教の賛美歌を思わせるよな節回しもあったり、という具合に同じ章でも誦み方によって受ける印象もずいぶん違うことがあります。なので、「これは聴きやすくて好き♪」あるいは逆に「こりゃ苦手だワ」というよな場合もあるわけです。
いずれにせよ、ムスリムたるもの、クルアーンの章をいくつでも読誦(暗誦)できるようになるのがひとつの喜びだったりするわけですが、あたしのようにタジュウィードを知らない者にとって手っ取り早く誦めるようになる方法は、好みの読誦(旋律)に出会ったらそれをとにかくマネしちゃうこと。あたしの場合、そうしないと覚えらんないということもあり(ぉぃ)実際アル・カドル章についてはこのガーズィ女史の旋律とともに丸暗記しましたw

さて彼女のプロフィールをながめてみると、カナダはバンクーバー在住(パキスタン系?はたまたインド系?)、ブリティッシュ・コロンビア大学でアラビア語の講師を務める彼女は、イスラームの文学や文化、精神性などに造詣が深く、クルアーン朗誦だけでなく、ハムド(アッラーを称える歌)の歌い手としても活動している、とのでした。ちょっとスーフィー寄りなひとなのかもしれません。
ちなみに彼女の朗誦は、最初に挙げた本の他に"Islam: Empire of Faith" というドキュメンタリー映画でも用いられているようです。

VIDEO Islam, Empire of Faith (1 of 3)

コレにはまだまだ続きがある模様。あたしも時間があるときに見てみよーと思います。

LINK Islam, Empire of Faith (PBS)

とそんなわけで、ガーズィ女史には他の章もアレコレ朗誦してもっと発表してほすぃな~、と思ってるあたしなのでした。


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