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市内のルスキー・バザル(=「ロシア人の市場」)に立ち寄ってみた。この屋内バザールは、ロシア人客が多いことからこの名がついたらしい。値段はやや高め、とのこと。
野菜や果物などを売る女たちは、あざやかな色とりどりの見事な着こなし。
カメラに向けてくれる表情も明るく、人なつっこい。

バザールの入り口あたりには音楽カセットも売っている。聞こえてくるは、TarkanやMustafa
Sandalといったトルコポップス。ここでは、Ibrahim
Tatlisesが「歌がうまくてイイおとこ」で通っていて、超熱烈らぶらぶな女性ファンもいるらしい。うーむ、、、ひとの好みってのはいろいろだな。
トルコポップスはトルクメニスタンに限らず中央アジア一帯でかなりポピュラー。ロシアでも耳にすることがあるくらいで、前述のTarkanなんぞはクレムリンでコンサートまでしている。旧ソ連地域にトルコ(テュルク)系民族が多い(つまりノリが近い)こともトルコポップスが支持される理由のひとつなんだろうが、この現象、Jポップスが近隣アジア諸国で売れている、みたいな気もする。

日曜日朝おそくに出かけたタルクーチュカ。この「押し合いへし合い」バザールを、アシガバトに住むトルコ人の友人は「チョル・パザル(=砂漠のバザール)」と呼んでいる。たしかに町はずれにあるこのバザールに来る途中、散歩中のらくだとすれ違ったりしたし、市の立たない日はほんとうに何もないところなのだろう。そんな、囲いもないだだっ広い敷地に所狭しと店が並ぶ。女たちが地べたに並ぶ。ひとが集まり、バザールになる。
どうやらここではなんでも売っている。日用雑貨、衣料、食料、中古車、じゅうたん、古着、アクセサリ、みやげもの。 正午を過ぎれば、売り手も買い手もさっさと引き揚げる。
商品ごとに売り場はきっちり明確だから、目的をもってさくさく買い物するが賢い。
ここでも元気なのは女たち。トルクメンの帽子カルパックや日本のドテラのような上着を売る男たちなど、わたしたちに声もかけてきやしない。

商売に積極的な女たちは、わたしたち外国人を見るやいなや「待ってましたっ!」とばかりに一路突進してくる。
うわーちょっと待ってくれぃ!でもこちらのことなどおかまいなし。いきなり囲まれ、もみくちゃにされながら押し問答が始まる。
「これ、○○ドルでどうだい!?」 だからなんでドル建てなのさ。てゆか、まだ品物も見てないっつの。
「マナトしか持ってないよ〜ん」 ここはトルクメニスタン。お金はマナト!
「じゃあ△△マナト!」 お、そうきたね。でもこちとらまだまだねばるよ。
「いんゃもう一声!」 でもここでOKを出してはいけませぬ。即決禁物。
そうこうしているうちに女たちも平静を取り戻し、持ち場に戻りはじめる。やれやれ、これでようやく品定めできる。
いくらステキだからといって、うっかりアンティークやじゅうたんなど目立つものに手を出すと、トルクメニスタン出国の際に面倒が起こる可能性もある。空港での荷物チェックはかなり念入り。正式に「トルクメン的な」ものを国外に持ち出すには、関係省庁に出向いて許可をもらわないといけないのだとか。
このあたりも考慮しつつ、わたしの収穫は、バッグやムスカ(三角形の壁掛け装飾お守り)など小物や衣料品など、計9点。しめて、35$ほどの買い物なり。(98年12月当時:1$≒14000マナト、これはいわゆる闇レート。)
外国人相手の商売は、売れればもうけが大きくておばちゃんたち、ウハウハのはず。
もうすこし時間とたくましさがあったら、もっと値切れたかもしれないな。
今度はがんばる。いつになるかわからないけど。