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アシガバトの郊外、アハルテケの牧場を見つけた。ぐうぜん居合わせた牧場主の息子さんにきくと、ここには主にヒポドロム(競馬)から引退した馬と子馬がいるという。
厩舎の中でちょっと乗せてもらってはみたものの、この超シロウト騎手に、かのアレキサンダー大王もお気に入りだったという天下の名馬アハルテケさまは鼻息荒くかなりご機嫌ななめ。

らくだを連れた少年に出会った。少年は毎日学校が終わってかららくだの世話をしているという。
子らくだが1頭、おかあさんらくだのおっぱいを吸っている。
「子供がいる間はお乳が出るから、それでヨーグルトとチャルを作ります」と少年はおしえてくれた。チャルはらくだのお乳を発酵させて作る飲み物で、そのとき固まった部分はヨーグルトとして食べるのだとか。
おじゃました先で出会った女の子たち。
みんなよくおかあさんのお手伝いをし、幼いきょうだいの面倒をよく見る。
青い瞳が印象的だったアゼリ人の少女は、家族とともに生まれ故郷のグルジアからアゼルバイジャンのバクーを経て、荒れ狂うカスピ海を渡り、はるばるトルクメニスタンへと移り住んだ。
「あのときはまだ子供たちが小さかったので、ほんとうに大変でした」
とおかあさんは話してくれた。

トルクメン人のお宅に夕食を招待してもらったのは、折りしもラマダン突入前夜。
近所の子供たち(ほとんど男の子)が歌をうたいながら次々と集団でやってくる。
そのたびに、うちのひとは細かいお金を子供たちに渡してあげている。
・・・このあとの写真、フォトラボ@イスタンブルの現像ミスでフィルムすべて真っ黒。ひぃーっ。
つまりイッてしまいました。(号泣)
子供たちの歌はこんな内容。
♪あっという間にラマダンが来たよ
1頭の子馬といっしょにかけてきた
泥んこにはまっちゃったら
それっとひっぱり出してあげようね
空にはお月さま
赤い顔した弓みたい
預言者さまの食卓には
ぼくたちの分もごはんがあるよ
たくさんくれるひとには男の子が授かりますように
すこししかくれないひとには女の子
あなたのおうちで結婚式がありますように
黒いテントができますように
さあ ラマダンだよ♪
みんなのラマダンを祝福しつつ、「たくさんちょうだい!」とおねだりしたい子供ゴコロも忘れない、素朴ながらもとても気の利いた歌なのである。娘より息子のほうがありがたい、という伝統的な考えがこんなところに自然に織り込まれているのもおもしろい。

猫を肩にのっけて遊ぶ女の子。真っ暗闇の中、元気にボールを追って走り回る男の子たち。ともだちといっしょの学校帰り。通りで出会った子供たちはみ〜んな元気。

アシガバドで学校見学。取材が許されるということは、外国にも自慢できるくらいの優秀校なわけで、特にこの学校は外国語教育に力を入れているという。生徒たちもとてもお行儀がよい。
聞くところによると、決して取材許可が下りないようなとある学校などは、教室も暗〜くて歩くと床が抜け落ちそうなおそろしい建物だったりするらしい。見せたくない気もわかる。
ソ連時代からそうらしいが、こちらの教室での「手の上げ方」はまるで「スペシウム光線」発射を思わせる。つまりそういうポーズで、「指してほし〜ぃ」と特にアピールしたいときは、さらにその上げた右手を先生に向けてぷるぷると小刻みに震わせるのだ。これには大いにウケる。
この学校には11年生までが在籍。11年生というと日本ではもう高校生。
どうりで、ずいぶんオトナっぽい生徒さんもいるわけである。

ある学校で見かけた「トルクメニスタン人の心得」。トルクメニスタンの人々は部族意識が強いといわれる。
これは、そんなことにこだわらないで、5つの有力部族(メルヴ・テケ、アットク・テケ、ヨムド、エルサリ、ゴクレン)が結束してやっていこうよと呼びかけている。トルクメニスタンの国民的詩人マフトゥムグルのことばである。
そして、トルコに「アタ・テュルク(トルコ人の父)」がいるように、トルクメニスタンのサパルムラト・ニヤゾフ大統領は、「トルクメン人の頭(かしら)」という意味で「トゥルクメン・バシュ」と称されている。これは、部族の違いを越えてみんな「トルクメン人」として彼のもとに団結しよう、ということでもあるらしい。
ちなみに、このページ左を彩る5種類の文様は各部族のしるし。国旗と国章にも用いられている。